100点を目指すから続かない|40代の筋トレに必要な「ゆるさ」のすすめ
40代から筋トレを続けられない人へ。「完璧にやらないと意味がない」という考え方を捨てた瞬間から続くようになった、5年経験者のコラム。

ジムから帰る車の中で、ふと考えたことがあります。
「今日のトレーニング、本当にしょぼかったな」と。スクワットは予定の半分、ベンチプレスは何となく流して、最後のデッドリフトは省略。それでもその日、私はジムに行った。
そして、その「しょぼいトレーニング」を5年以上続けたら、ベンチプレスのMAXは50kgから115kgまで伸びていました。
正直に書きますが、本音では「ガッツリ系」が一番好きです。BIG3をしっかりこなして、ゴリゴリ追い込んで、汗だくになってジムを出る。あの達成感は何物にも代えがたい。できることなら毎回そうしたい。
でも、現実はそうもいかない。仕事が忙しい、家族の用事がある、体調がイマイチ、そもそもやる気が出ない——40代って、そういう日のほうが圧倒的に多いんです。
最初の頃の私は、これに耐えられなかった。「今日は本気でやれないなら、行かないほうがマシだ」と考えて、ジムをサボる日が増えていきました。サボると罪悪感が出る。罪悪感が出るともっと行きたくなくなる。負のループです。
転機は、あるトレーナー(YouTubeで見ていた人)の言葉でした。
「100点取ろうとするから続かないんだよ。10点でいいから、毎週ジムに行きなさい」
最初は意味がわからなかった。「10点のトレーニングなんて意味あるの?」と。でも、騙されたと思って試してみたんです。
「今日はストレッチ10分だけ」「今日はベンチプレス1セットだけやって帰る」「気分が乗らないからマシン2種目だけ」。そういう日があってもいい、と自分に許可を出しました。
すると、サボる日がほぼなくなった。
考えてみれば、当たり前のことなんです。
世の中の多くの人は、筋トレを「やろうかな」と思うことすらない。その中で、たとえ手抜きでも、たとえ短くても、実際に体を動かした事実は変わらない。
0と1の差は、1と100の差より遥かに大きい。やらなかった日と、しょぼくてもやった日。この差は途方もなく大きいんです。
筋トレを続けられる人は「1割」とよく言われます。残り9割は途中で辞める。だから「しょぼくても続けた」だけで、すでに上位1割なんです。
40代って、仕事でも家庭でも「重い責任」を背負う年代ですよね。部下のマネジメント、子育て、親の介護、ローン、健康診断の不安——ストレスの種は尽きない。
そんな40代にこそ、筋トレが効くと感じています。
重いものを持ち上げて下ろす。それだけで頭の中のモヤモヤがスッキリする。運動後に分泌されるエンドルフィンが気分を底上げしてくれる。「今日もやれた」という小さな成功体験が積み重なる。体が変わってくると周りから「なんか引き締まった?」と言われる——これが地味にうれしい。
筋肉は「今からでもつく」し、「裏切らない」。やった分だけ結果がついてくる、40代の人生で数少ない確実なリターンだと思います。
ちなみに私、1年近く筋トレを完全にサボった時期があります。仕事が忙しすぎて、気力も時間もなかった。ジムの会費だけ払い続けて行かない、典型的なやつ。
でも、あるとき「もう一回やるか」と思ってジムに戻りました。最初は全然持てなくて凹んだけど、半年コツコツ続けたら、サボる前のMAX重量を更新できた。
筋肉って本当に裏切らない。マッスルメモリーという仕組みがあって、一度つけた筋肉は復活しやすい。だから、続かなくても自分を責めないでほしい。続かないのが「普通」なんです。
1ヶ月やって挫折した?それでも1ヶ月やったことは体に残ってる。3日坊主だった?3日分の経験値はゼロじゃない。また始めればいいだけの話です。
最後に、筋トレを始めることを迷っている人へ。
「ムキムキになりたくないから」——安心してください。そんな簡単にはなりません。ガッツリ食事管理して、週4〜5回ハードにトレーニングして、それを何年も続けて、ようやく「おっ、デカくなってきたな」というレベル。
「週1回しかできないから意味ない」——意味はあります。週1でもやってる人は、やってない人より確実に健康だし、筋力も違う。
「もう40代だから遅い」——全然遅くない。私が証拠です。
40代の筋トレは「修行」じゃなくて「自分へのご褒美」だと思ってください。ストレスが減って、メンタルが安定して、体が変わって、自信がつく。こんなにコスパのいい趣味、他にないと心から思います。
さあ、今日も1セットだけやってみませんか。
それで十分です。
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※本記事は個人の体験と一般的な知見に基づく情報です。トレーニングは自己責任で行い、痛みや異常を感じた場合は中止して医師にご相談ください。