40代でベンチプレス100kgを達成する方法|1年停滞からの突破
40代でベンチプレス100kgを達成するまでの4年間の実体験。90kgで1年以上停滞した原因と打破法、5×5と10×3の切り替え、効かせるトレーニングの罠を解説。

ベンチプレス100kgを達成するために一番大事なこと
先に結論を言う。
諦めないこと。そして重量から逃げないこと。
テクニックやプログラムも大事だけど、最終的にはこの2つに尽きる。自分は約4年で100kgを達成した。その間に90kgで1年以上停滞した時期があった。正直、憂鬱だった。でも辞めなかった。続けた結果、100kgに到達できた。

参考までに、私が普段通っているジムのプラットフォームです。HAMMER STRENGTH製の本格的なフリーウェイトエリアがある環境で、これでBIG3を積み上げました。ジム選びの基準としては「フリーウェイトエリアにバーベルが置きっぱなしになっているか」を見るのが手っ取り早いです(混雑度の指標にもなる)。
自分の100kg達成までの道のり
ざっくりとした流れはこう。
| 時期 | 重量 | 状況 |
|---|---|---|
| 開始〜1年目 | 40kg → 70kg | 神経系の適応で順調に伸びる |
| 1〜2年目 | 70kg → 90kg | ペースは落ちるが着実に成長 |
| 2〜3年目 | 90kg → 90kg | 1年以上停滞。憂鬱な時期 |
| 3〜4年目 | 90kg → 100kg | 5×5導入で停滞を打破 |
| その後 | → 115kg | ボリューム増加、スモロフJr等で到達 |
見てわかる通り、90kgの壁が一番厚かった。80kgまではわりとスムーズに行けるけど、90kg台からは本当に伸びなくなる。ここで辞めてしまう人が多い。
停滞の原因:10回3セットしかやっていなかった
90kgで停滞していた時、自分がやっていたのは10回3セットの筋肥大向けメニューだけだった。
これが停滞の最大の原因。
筋力と筋肥大は別物という記事で詳しく書いたけど、10回3セットは筋肉を大きくするトレーニング。筋力(重いものを持ち上げる力)を伸ばすトレーニングではない。
筋肉はそこそこついていた。でもMAXの重量は上がらない。筋肉はあるけど使いこなせていない状態だった。
打破した方法:5回5セットへの切り替え
思い切って5回5セットに切り替えた。1RMの85%程度の重量を5回、5セット。
これが効いた。2〜3週間で停滞していた90kgの壁を突破し、その先まで伸びていった。
なぜ5×5で伸びるのか
筋力を伸ばすには、1RMの85%以上の高重量を扱う必要がある。
10回3セットだと、使う重量はせいぜい1RMの65〜75%。この重量では筋肉は刺激されるけど、神経系の適応が起きにくい。重い重量を持ち上げるための「脳から筋肉への指令効率」が向上しない。
5×5なら1RMの85%前後を扱える。この重量域で繰り返しトレーニングすることで、筋繊維の動員率が上がり、持ち上げる力が向上する。
3ヶ月サイクルで切り替える
5×5だけをずっとやる必要はない。3ヶ月おきに筋肥大期(10×3)と筋力期(5×5)を切り替えるのがおすすめ。
- 筋肥大期(10×3、3ヶ月): 筋肉のサイズを大きくする
- 筋力期(5×5、3ヶ月): その筋肉を使いこなす力をつける
この繰り返しで、筋肉量もMAX重量も両方伸びていく。
「効かせるトレーニング」の罠
ベンチプレスが伸びない中級者に多いのが、「重量より効かせることが大事」と言って高重量から逃げるパターン。
効かせるトレーニングとは
軽めの重量でゆっくりと動作し、対象筋に集中して「効いている感覚」を重視するトレーニング。筋肥大には効果がある。
問題点
効かせるトレーニングは高重量を扱わない。そのため筋力が向上しない。
重量を上げるには筋力の向上が必要で、筋力を上げるには高重量を扱わないといけない。効かせるトレーニングばかりやっていると、筋肉はついているのにMAXが伸びないという状態に陥る。
自分の周りでも、「効かせる派」の人はその重量でサチる(頭打ちになる)ケースが多い。60kgで効かせるトレーニングを何年もやって、MAXは70kgのまま。こういう人を何人も見てきた。
効かせるも大事、でも重量も大事
効かせるトレーニングが悪いわけではない。筋肥大には効果的だし、怪我のリスクも低い。
でも100kgを目指すなら、高重量から逃げてはいけない。1RMの85%以上の重量を定期的に扱うこと。これがないと筋力は伸びていかない。
5×5なら1RMの85%以上を自然に扱えるので、5×5を3ヶ月ごとにメニューに組み込めばいい。
100kgまでのボリューム目安
自分の場合、100kgを達成するまでの頻度はベンチプレス5×5を週2回くらいだった。
100kgまでなら、正直これで十分だと思う。週2回の5×5をちゃんとこなせば、ボリュームとしては足りる。
100kgまでの停滞は、ボリューム不足というよりも10×3の筋肥大メニューしかやっていないパターンの方が圧倒的に多い。自分もそうだったし、周りの停滞している人を見ても同じ傾向がある。
ボリュームが原因の停滞は、もっと先のレベル(100kg以上)で出てくる問題。まずは5×5への切り替えを試してほしい。
まとめ:100kg達成のロードマップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 諦めない | 90kg台で1年停滞しても、続ければ突破できる |
| 2. 5×5を導入する | 10×3だけでは筋力が伸びない。3ヶ月サイクルで切り替え |
| 3. 高重量から逃げない | 「効かせる」だけでは100kgに届かない。1RMの85%以上を扱う |
| 4. 週2回はベンチを入れる | 100kgまではこの頻度で十分 |
| 5. フォームを守る | 怪我をしたら全てが止まる。ベルトも活用 |
4年かかった。長いと思うかもしれない。でも40代から始めて100kgを上げられるようになったのは、人生の中でもかなり大きな達成感だった。
40代から始めても遅くない。100kgは、続けた人だけが見える景色。
次に読む
100kgを狙うなら、土台づくりと停滞対策もセットで。
- ベンチプレス完全ガイド — フォームの基本を固める
- ベンチが伸びない — 伸び悩んだときの原因切り分け
- 停滞期の打破 — 停滞期を抜ける具体策
※本記事は個人の体験と一般的な知見に基づいた情報です。トレーニングは自己責任で行い、痛みや異常を感じた場合は中止して医師にご相談ください。