PPL(プッシュプルレッグ)が40代に向かない理由|全身法5年継続の本音
PPL(プッシュプルレッグ)は理論的には優秀でも、残業や予定が読めない40代会社員には曜日固定が前提で崩壊しやすい。分割法・PPLを試してから全身法に落ち着いた5年間の実体験を公開。

筋トレを少し続けると、必ずぶつかる選択肢があります。
「PPL(プッシュ・プル・レッグ)」と「全身法」、どっちでやるべきか。
ネットの情報を見ると「PPLが効率的」「中級者なら分割」と書いてあることが多いです。でも私は5年以上の試行錯誤の末、全身法に落ち着きました。理由は1つ。40代の会社員ライフにPPLは合わないからです。
この記事では、なぜPPLが40代に向かないのか、なぜ全身法が現実解なのかを、私自身の失敗体験も含めて正直に書きます。
先に結論:どちらでも筋肉は成長する
最初に重要なことを書いておきます。
PPLでも全身法でも、ちゃんとやれば筋肉は成長します。
「絶対こっちが優れている」という話ではありません。最近では「1週間のトータルボリューム(重量×回数×セット数の総量)で成長度合いが決まる」という考え方が主流になりつつあり、私自身の体感もそれに近いです。
つまり、やり方より「やったボリュームの合計」が大事。だからこそ、続けやすい方法を選ぶべきです。
私にとっての続けやすい方法が、たまたま全身法だっただけです。
私がPPLをやめた理由:仕事で曜日固定が崩れる
私は最初から全身法だったわけではありません。分割法やPPLを試した時期もあります。でも続きませんでした。理由を1つずつ書きます。
PPLは「曜日固定」が前提
PPLの理想形は、こんな感じです。
| 曜日 | 内容 |
|---|---|
| 月 | Push(胸・肩・三頭) |
| 水 | Pull(背中・二頭) |
| 金 | Legs(脚) |
この間隔(中1〜2日)が崩れないことが大前提です。各部位を週1回ずつ、適切な回復期間を挟む。理論的には完璧。
実際の40代会社員の現実
残業が入ります。 予定外の会議も入ります。子供の用事もあります。
月曜にジムに行けなかった日があると、こうなります。
- 月曜:行けず
- 火曜:疲れすぎて行けず
- 水曜:本来Pullの日だがPushを消化
- 木曜:Pullを消化
- 金曜:本来Legsの日だがPullから1日しか空いてない
- 土曜:Legs
完全に崩壊します。次の月曜にまたPushをやろうとすると、前回のPushから1週間以上空いてしまう。一度ズレると元に戻すのに数週間かかる。
睡眠を削ってまでやる気はない
「無理して早朝に行けばいい」という人もいるかもしれません。でも私は睡眠を削ってまで筋トレする気はないです。
40代は睡眠の質が回復に直結します。睡眠5時間で筋トレして翌日仕事のパフォーマンスが落ちるなら、本末転倒。
「予定通りに行けない日がある」のは40代会社員にとって不可抗力です。スケジュールの遵守を前提とするPPLは構造的に40代に合わない、というのが私の結論。
全身法に切り替えてから挫折がなくなった
PPLをやめて全身法に切り替えてから、明確に変わったことがあります。
ジムに行く日を気にしなくなった。
全身法のシンプルさ
全身法は毎回全身に刺激を入れます。BIG3(ベンチ・スクワット・デッドリフト)+ チンニング、これだけです。
| 曜日 | 内容 |
|---|---|
| いつでも空いた日① | 全身(BIG3+α) |
| いつでも空いた日② | 全身(BIG3+α) |
| いつでも空いた日③(余裕あれば) | 全身(BIG3+α) |
「今日Pushの日じゃないから行かなくていいや」がなくなりました。行けるなら行く、行けないなら次の日。それだけ。
1週間のトータルボリュームで考えるとこれで十分
最近のトレーニング理論では、「1週間のトータルボリュームが筋成長を決める」という考え方が広まっています。
旧理論では「中2日空けないと回復しない」と言われていましたが、現実は「週単位で見ればOK」というニュアンスに変わってきています。
私の体感もこれに近いです。月曜と水曜にやろうが、火曜と土曜にやろうが、1週間のトータルさえ確保できれば筋肉は伸びていく。
全身法の注意点:スクワットとデッドリフトは同日NG
全身法を推している私から、1つだけ注意点を書きます。
スクワットとデッドリフトを同じ日にやるのはやめてください。
両方とも下半身〜体幹に強烈な負荷がかかる種目です。同日にこなすのは、
- 物理的にこなしきれない(後半は重量が落ちる)
- フォームが乱れて怪我のリスクが跳ね上がる
- 翌日以降の回復が長引く
ので、現実的ではありません。
私の全身法スケジュール例
| 日 | 種目 |
|---|---|
| 全身A | ベンチプレス + スクワット + チンニング + 補助種目 |
| 全身B | ベンチプレス + デッドリフト + チンニング + 補助種目 |
スクワットとデッドリフトは別の日に振り分けます。これで負担を分散しつつ、1週間で両方こなせます。
全身法のデメリットも正直に書く
ここまで全身法のメリットを書きましたが、デメリットがないわけではないので公平に書きます。
1. 1回のトレーニング時間が長くなる傾向
毎回全身を回すので、種目数が多くなりがちです。BIG3を含めると1回60〜90分はかかります。
PPLなら1回30〜45分で終わるところを、全身法だと倍。短時間派にはPPLの方が向くかもしれません。
2. 細かい部位まで手が回らない
これが全身法の最大の弱点だと思っています。
毎回BIG3に時間を使うと、サイドレイズ・カール・カーフレイズなどの細かい種目に時間が割けない。
本格的にボディビルの大会で勝とうという人なら、細かい部位まで丁寧に鍛えるためにPPLや5分割の方が向きます。
ただし「健康のため」「重量を伸ばしたい」「ある程度引き締まればいい」レベルなら、全身法で十分。
3. 飽きやすい
毎回同じBIG3を回すので、種目のバリエーションは少なめ。3ヶ月ごとに補助種目を入れ替えるなど、意識的に変化を加える工夫は必要です。
結論:迷ったら全身法、行き詰まったら変えればいい
私の結論は単純です。
40代会社員で迷っているなら、まずは全身法。曜日縛りがないので継続率が圧倒的に高い。
そして「成長を感じなくなったら」分割法やPPLに変えてみるでいい。理論的には PPL も優秀なので、生活スタイルが変わったタイミングで試す価値はあります。
こんな人はPPL向き
- スケジュールが安定している(残業がほぼない・自営業等)
- トレーニング時間を短くしたい
- 細かい部位までこだわって鍛えたい
- ボディビル等のコンテストを目指している
こんな人は全身法向き
- 会社員で予定が変動しやすい
- 続けることを最優先にしたい
- BIG3の重量を伸ばしたい
- 健康・引き締まった体程度を目指している
まとめ
| 項目 | PPL | 全身法 |
|---|---|---|
| 1回の所要時間 | 短め(30〜45分) | 長め(60〜90分) |
| 曜日固定の必要性 | 高い(崩れると破綻) | 低い |
| 細かい部位の追い込み | できる | 難しい |
| BIG3の重量伸ばし | 普通 | やりやすい |
| 40代会社員との相性 | △ | ◎ |
| 飽きにくさ | 種目が豊富 | 工夫が必要 |
どちらでも筋肉は成長します。続けられる方を選んでください。
私はBIG3+チンニングの全身法で5年続けて、ベンチプレス50→115kgまで伸びました。継続できる方法こそが正解です。
100点を目指さなくていい、と私はいつも書いています。トレーニング法も同じ。完璧な分割スケジュールより、そこそこ続く全身法の方が結果が出る——というのが、40代会社員5年の結論です。
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※本記事は個人の体験に基づく情報です。トレーニング効果や継続性には個人差があります。痛みや異常を感じた場合は中止して医師にご相談ください。